米ドル/円、クロス円の押し目買いスタンス継続で臨みたい

この記事は2024年7月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2024年7月3日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日2日(火)、日経平均株価が40,074円で終了し、3月29日以来、久々の4万円台で引けている。

マーケットでは、セル・イン・メイではなく、セル・イン・ジューンという言葉まで飛び出し日経平均の調整を予想していたマーケット参加者も多かったのだが、大きな調整もなくするすると40,000円台を復活。

前回日経平均が40,000円台を回復した局面では、半導体関連株のみがインデックスを押し上げていたというイメージだが、今回はそうした特殊な状況もなく反発。日経平均は再び、上昇トレンドに戻ったことが期待されている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円も株と同様。当局が介入で9兆円ものドルをマーケットに投入したため、160円の節目突破には数カ月かかるというのがマーケットのコンセンサスだったが、2カ月弱で160円を突破。

他通貨に目を向けると、英ポンド/円は204円台、ユーロ/円は173円台と、米ドル/円が調整している間も円安が進行。日足ベースでの米ドル/円、クロス円はかなり買われすぎのサインが点灯しているが円売り圧力が収まらない。

この円売りは主に「家計からの円売り」が収まらないことが要因だと想定している。(「家計からの円売り」とは、一般家庭が円を売却して外貨を購入する行動を指す。これは主に、海外の投資商品、例えば、外国株式や外国債券を購入する際に行われる。)この行動は為替市場に影響を与え、円安の一因となることがある。

戦略的には米ドル/円、クロス円の押し目買いスタンス継続で臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

2024-07-03T10:31:33Z dg43tfdfdgfd