米ドル/円 ―― 引き続き押し目買いが合理的なトレードになりそうだ

この記事は2024年7月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2024年7月3日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄

トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は大台の160円台に乗せたほか、ユーロ/円も過去最高値を行使するなど円安に歯止めがかからない。

そうした中、先週は注目された米大統領選挙のテレビ討論会がバイデン氏とトランプ氏の一騎打ちで行われた。討論会は罵り合いの泥仕合となり、勝者はいないように思うが、特にバイデン氏は声が小さく、発言に詰まる場面も多く見られたことで健康不安が指摘された。結果としてマーケットはトランプ氏再選を意識しなければならなくなった。

また、明日4日(木)は米独立記念日で米休場のなか、英下院総選挙、明後日5日(金)は米雇用統計、週末7日(日)にはフランス下院選決選投票と続くのでイベントリスクに準備しておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

引き続き米ドル/円は押し目買いが合理的なトレードになりそうだ。もちろん介入警戒はあるが、現在のボラティリティで打ってくるには説明が難しく、前回を踏襲して2週間で4%くらいの値動きだと考えるなら163円を超えてからという事になる。

また、米テレビ討論会を経て「もしトラ」を見据えなくてはならず、大幅減税を掲げているトランプ氏の政策は、インフレ、ドル高を招く可能性に留意したい。

▽米ドル/円 の日足チャート

2024-07-03T11:01:41Z dg43tfdfdgfd